米国におけるレンタカーの供給不足が深刻化している。昨年のコロナ禍で利用が急減してレンタカー会社が車両を売却したことで、ワクチン接種の進展による需要回復に供給が追いつかない状況だ。

TRAVEL WEEKLYの記事によると、レンタカー会社は車両の70%が常に稼働している状態を前提としていてすべての車両を停めておくことはできず、さらに中古車への需要も高まって売却が進んだという。

さらに新車の製造も滞ってきたことが拍車をかけていて、特にレジャー需要の大きなデスティネーションで影響が大きく、フロリダやハワイ、デンバー、国立公園周辺では料金も高騰。

例えばフロリダ州では、コロナ前には10日間で450ドル程度だったところが7日間で1200ドル超え。にも関わらず、旅行会社は「空きがあるならひとまず予約を入れておくべき」と顧客にアドバイスしているという。またハワイでは、引っ越しなどに使用されるトラックまでレンタルされる事態となっているという。