アメリカン・エキスプレスとアメリカン・エキスプレス・グローバル・ビジネス・トラベル(GBT)はこのほど、企業のデシジョンメーカーや出張者の多くが「出張や対面でのミーティングが企業と個人にとって重要な役割を担う」「リモートワークの増加が出張の増加に繋がる」などと考えているとするレポートを共同で発表した。
調査は米国で実施したもので、出張者1032名とデシジョンメーカー504名から回答を収集。例えば、安全になったら出張を再開したいと答えた出張者が86%いただけでなく、デシジョンメーカーの83%も2年以内に出張がコロナ前の水準に戻る可能性が高いと予想しており、デシジョンメーカーはまた69%がリモートワークが浸透したことで結果的に出張が増えるとの予想も示した。
さらに、デシジョンメーカーの85%は出張が増収と増益に繋がると答えたほか、出張者の82%も仕事のパフォーマンスを向上するために出張が重要であると回答。両者とも従業員の成長や文化の理解促進に繋がると評価する声も多く、さらにデシジョンメーカーの80%以上が採用や離職防止に出張が重要だと答えている。
ただし、コロナ前後で出張のあり方は変わる可能性が高く、出張者の安全や持続可能性に配慮する必要性を指摘する回答が80%超となった。
また調査では、出張者の82%とデシジョンメーカーの79%が対面ミーティングのメリットはバーチャルミーティングの利便性を上回ると回答するなど、バーチャルの限界を示唆した答えもあった。ただし、関係構築が難しかったとする回答者は60%程度となり、他の設問よりも低い割合となった。