米国の旅行系スタートアップ、ミレニアル世代に照準で成長実現
1981年から1996年の間に生まれた世代と定義されるミレニアル世代は、多くの会社が奪い合うシニア層などよりもマーケティング的なコストパフォーマンスが優れているとされる。
フランス発でアドベンチャーツアーを扱うExplora ProjectのCEOは、「Googleは古い世代のためのもの」だから「“アドベンチャー旅行”などのキーワードでSEOで上位を狙うような努力はしない」と。
2018年の航空旅客の4人に1人はミレニアル世代だが、多くの大手企業は軽んじている。
それらの層の人々は旅行を考える際に「ソーシャルメディアファースト」であるため、インフルエンサーの活用は有効な手段。
ミレニアル世代はグループでの旅行を好むが、大手OTAなどでの手配は面倒だと感じている人々もいるため、民泊のAvantStayは簡単にすべての費用を「割り勘」できるようにしたところ、過去1年で従業員が50人から約250人に増えるまでに成長し、さらに100人の採用も進めている。
SnapTravelは、WhatsAppやFacebook Messenger、SMS、iMessage、Slack、Alexaでホテルの宿泊予約サービスを提供。
P2PカーシェアのTuroは、Airbnb同様に新しもの好きのミレニアル世代が成長を牽引していて、最近2.8億ドルの資金調達を実施し、年内の上場も予定。それらの層のニーズに合わせるためカーボンオフセットも開始したばかりだ。ちなみに、欧州では同業のVirtuoが同じようにミレニアルをターゲットにし成長している。
インスタグラムのSEOを得意とするTripscoutは、2020年に1ヶ月あたり2億ビューを達成し、アプリのダウンロード数も100万回を超えた。
宿泊を伴う体験系ツアーのTourlaneやTourRadarもミレニアルに支持され成長を続けている。