カリフォルニア州サンマテオでイベントマネジメント系企業を営むRichard Carlstrom氏によると、バーチャルイベントの企画自体はさほど難しくないが、参加者(=視聴者)はテレビなどと同様の「放送」として受け止め、それと同等の視聴体験を期待することを肝に銘じる必要がある。MICE業界誌Mix Meetingsが伝えている

機器の不調などによるダウンタイム回避からスムーズな話し方まで、テレビなどと同等の期待が持たれる(リアルイベントであれば少しのトラブルには寛容だが)。

「放送」が非常にエネルギッシュで内容が十分に魅力的なければ、遠隔地にいる視聴者が注意をそらしてしまう。コンテンツこそが肝であり、イベントの目的や目標(教育、動機づけ、社内向け、有料/無料など)を明確にする必要がある。

また、視聴者からのライブ投票や、賞品をかけたゲーム、クイズなどで関心を引きつけるのも有効。あるいは、画面に集中してもらうために途中でパネリストとして登壇(登場)してもらう可能性を示したり、視聴者同士でのチャットなどを可能にするのも一手(ハッシュタグを作ってTwitterなどで意見を交わしたり、終了後に意見交換の場所を設けるのも)。

Event Manager Blogは、技術的なトラブルが発生することを想定して「最悪の事態への備え」をするべきと訴え。BCPと同様にEvent Contingency Planを用意するべきとの指摘で、例えば利用するプラットフォームをクラウドとオンプレミスのハイブリッド型にする、いざという時に電話など別の方法で主催者間の連絡を取れるようにしておく、などが重要とのこと。