Executive Travellerなどによると、豪首相は7月2日に往来再開に向けた4段階の行動計画を発表したが、現在はフェーズ1であるのに対し「来年にフェーズ2に進んでいることを期待する」と発言するなど、早期の往来再開への期待を削ぐ内容となっている。

計画は、「ワクチン、準備、試行」「重症化と入院、死亡の最小化」「(対策の)整理統合」「最終段階」の4段階で、現在はフェーズ1。フェーズ1では、ワクチン接種を急ぐとともに、海外からの入国者数の上限を半分に絞って3000人強とし、ワクチン接種済みの帰国者について自宅での隔離などを試行。ワクチンパスポートにも取り組む。

来年というフェーズ2では、ワクチン接種済みの国民について行動制限を緩和したり、ロックダウンの頻度を減らしたり、学生や駐在員の入国制限を限定的に認めたりする計画。Executive Travellerはニュージーランドに続くトラベルバブルもこの段階となる見込みとしている。

そして、フェーズ3でようやくロックダウンがなくなり、ワクチン接種済みであれば国内での移動制限がなくなって海外にも出国できるようになり、帰国人数の制限も廃止し、入国可能な学生や駐在員らの数を増やすという。フェーズ4では隔離廃止や、搭乗前と到着時の検査によってワクチン未接種でも旅行者の受入を再開するとしている。

こうした対策についてネット上では、各フェーズに1年ずつかかれば最長で2024年まで制限が続くと予測したり、国に囚人として閉じ込められているようなものと表現したりするメディアもある。