Bangkok Postによると、タイ国政府観光庁(TAT)の集計で、プーケットがワクチン接種済みの旅行者について隔離なしでの受け入れを再開してからの5日間で合計1896人が同島を訪れ、1人の感染も確認されていないという。

とはいえ回復は長い道のりで、2023年に渡航者数を2019年比20%減の1400万人にまで回復する目標を掲げているが、現在営業を再開しているホテルは全体の約3000軒のうち500軒から600軒のみ。10月から営業を再開したいと考えているホテルも約50%で、それも1ヶ月あたりの渡航者数が30万人から40万人にまで回復することが前提となっている。

また、観光業の回復という観点でみると、14日間プーケットで滞在するとタイ国内の別の都市にも移動できるようになることから、LoyaltyLobbyによると高額なバンコクなどでの隔離を避けるためにプーケットに入ることを選択し、本来の目的地は本土である渡航者が多い模様という。

なお、今のところ外国人渡航者の感染は発生していない一方で、Travel Weeklyによると「あごマスク」などの配慮に欠ける行動で地元住民の反感を買う事例はすでに出てきているという。