ロイヤルカリビアンインターナショナルのMichael Bayley CEOは先ごろ、自身のFacebookへの投稿で、船内で新型コロナウィルスの陽性反応が出ることはあるが、船内は「世界で最も安全な場所」であると強調した。
8月17日の投稿時点で、陽性者は1週間で迎える1000人超の乗客あたり1人か2人の割合で発生。乗船時の検査をすり抜けることは元々あり得ることで、基本的には無症状という。
また、乗務員も全員がワクチン接種済みだが、数千人のうち週に1人か2人の陽性が発覚。デルタ株への対抗策として、隔週実施だったテストを毎週に変更しているという。
同氏は、船内は「ワクチン接種率が90%から97%で頻繁に全員の検査をしている」コミュニティであり、地球上で最も安全な場所の一つであるとしている。
また、Travel Weeklyはバイキング・ビーナスに乗船している船医への取材内容を掲載し、バイキングクルーズが他社との差別化として船内に専用ラボを設けて専門家も乗船し、毎日PCR検査を実施していることを紹介している。
ラボの設置は機器の調達や海上での検査結果の正確性確保など多くの課題を克服して実現したもので、このほか船内では乗務員が2ヶ月のトレーニングを経て衛生対策に当たり、夜間には「バットマン」と「ロビン」と名付けたロボットで紫外線を用い船内を滅菌して回っているところ。外部機関の監査も受けているという。
乗客は毎朝の健康状態確認と唾液採取、接触確認用デバイスの携行などを求められるが、実際に乗船した記者はすぐに慣れたと書いている。