TTR Weeklyによると、ミャンマーの軍事政権が先週、現地で著名な旅行会社経営者のMyo Min Zaw氏を拘束した。

言論の自由や民主化デモを制限する法律が根拠とされ、非人道的な環境で受刑者が虐待や拷問が受けているとされるヤンゴンのインセイン刑務所に交流されている可能性が高いとのこと。

Myo Min Zaw氏は、ツアーガイドからキャリアをスタートして責任ある観光の取り組みを進め、インレー湖で女性住民によるカヌーツアーなどを運営するとともに、NGOを設立してゴミ箱やコミュニティトイレ、救急キット、教育などを寄付している。

カンボジアやタイ、ラオス、ベトナムの業界関係者は、ミャンマーで拘束されている同業者の安全について重大な懸念を表明して即時開放を要求するとともに、ミャンマー観光省のトップにも個人的に接触を試みている模様。

ミャンマーでは、軍事政権が観光の包括的な開発を支援すると公約しているが、実際には特定のグループのみを対象にしたもので、現地関係者は匿名で「我々はコロナとクーデターという2つの嵐に直面している。国民の安全を確保できないのに海外からの観光客が安全なはずがない」と厳しい状況を報告しているという。