国際航空運送協会(IATA)は、このほどボストンで開催した第77回の年次総会で、2回目となる「IATAダイバーシティ&インクルージョン・アワード」の受賞者を発表し、このうち「ダイバーシティ&インクルージョン部門」を全日空が受賞した。

これは文字通り航空産業内での多様性や平等性を促進するための取り組みで、全日空は「伝統的に社会的な性別の固定観念が強く残る日本の中で2014年から女性の活躍を推進し、女性のリーダーや管理職の割合を9.8%から17%に増やすという測定可能な目標を設定した」こと、「仕事と家庭や介護などの両立のために勤務日や時間を選択できる新しい働き方を導入している」こと、「女性管理職の相互研鑽の場を設けたり客室乗務員のキャリア転換の支援プログラムを導入するなど、研修に力を入れている」ことなどが評価された。

このほか、アワードには航空業界で上級職に就いている女性の活躍を称える「Inspirational Role Model」部門と、40歳以下の女性の航空専門家によるリーダーシップにスポットライトを当てる「High Flyer」部門もあり、それぞれエア・インディアでエグゼクティブディレクターを務めるHarpreet A. de Singh氏とマクラーレン・アビエーションでアビエーション・エンジニアリング・コンサルタントとして活躍するLalitya Dhavala氏が受賞している。