TTGによると、英国政府は新型コロナウィルスの感染リスクが高いと判断するリストを見直し、対象国をこれまでの54ヶ国から7ヶ国へと大きく数を減らした。

これにより南アフリカやブラジル、インド、トルコなどの国々が対象から外れ、帰国時の制限が緩和された。残ったのはコロンビア、ドミニカ共和国、エクアドル、ハイチ、パナマ、ペルー、ベネズエラ。

また、タヒチやマレーシアなど32ヶ国・地域に対する渡航自粛勧告も撤廃。さらに、高額と批判されていた帰国後2日目のPCR検査について、時期は未定ながら安価な「ラテラルフロー検査」で代替できるようにすることも決定した。

こうした動きに対し、業界からは歓迎の声が上っているといい、ブリティッシュ・エアウェイズ会長兼CEOは「ようやく非常に長いトンネルの先に光が見えてきたよう」とコメントしたとのこと。一方、引き続き検査の完全な終了などの緩和が必要といった要望も聞かれるという。

なお、Reutersによると、EUでも「現在の状況では旅行は感染や死亡の抑制に大きな影響を与えないことから、ワクチン接種の促進に切り替えるべきとの提言が保健当局から出てきているという。