Bloombergによると、スタンダードチャータード銀行はタイの観光産業がコロナ前の水準を回復するまでに少なくとも3年間が必要との予測を示している。
タイでは観光産業が国のGDPの15%占めており、観光の回復の遅れは経済全体に大きな影響を与えることになる。
2019年の外国人旅行者数は約4000万人で600億ドル以上の収入をもたらしたが、今年は8月までで7万3932人に留まっており、来年も仮に400万人が来訪しても収入はGDPの1%に留まる見通し。
また、2019年に全体の28%を占めた中国人旅行者は規制のため大挙して訪れるようになるには時間がかかるとの予想で、今のウィズコロナへの転換を目指す戦略も状況次第で見直される可能性があると指摘している。
なお、タイ銀行は8月に外国人旅行者数の見通しについて、今年は15万人、来年は600万人とする予想を示している。