liveandletsfly.comによると、ユナイテッド航空のスコット・カービーCEOはこのほど従業員向けのビデオメッセージの中で今後の成長可能性について語り、「来年の夏までにきっと大きな成功を収められる。出張需要のすべては戻ってこないとしても、世界最大の航空会社になることができる」と語った。
動画は主にCOP26に参加したスコットランドでの1週間を振り返る内容で、「大手航空会社でCOP26に招待されたのはユナイテッド航空だけだった」「気候担当大統領特使のジョン・ケリー氏や運輸長官のピート・ブティジェッジ氏らと会食し、世界のリーダーとも会った」「ユナイテッド航空の炭素貯留、電動航空機、SAF(持続可能な航空燃料)などの積極的な気候変動対策は世界から高い評価を得ている」ことなどに言及。
その上で、「今後2、3年をかけて誰も多い付けないような方法で世界をリードする航空会社としての地位を固める」とし、アメリカン航空などで大規模な欠航、遅延が発生しているのに対し、ユナイテッド航空はそれを回避して「責任をもってスケジュールを回復させている」、「最大の航空会社というだけでなく、世界最高の航空会社になるチャンスを手に入れている」とコメント。
そして、今後の需要回復やB777の運航再開により、2019年を大きく超える水準にまで規模を拡大できると語ったという。ただし、「最大」の尺度については、座席供給量の有効座席キロ(ASK)/有効座席マイル(ASM)、有償旅客輸送量の有償旅客キロ(RPK)/有償旅客マイル(RPM)、機材数、収益、路線網などがあるが、同社からの定義は示されていない。
なお、「世界最高の航空会社」の実現に向けては、ネットプロモータースコア(NPS)の引き上げを重要課題とするなどサービス向上に力を入れてきているところだが、記事のコメント欄では同氏の見通しに対して否定的な投稿も目立っている。