TTGによると、英首相はこのほど入国後の検査義務の撤廃を発表した。また運輸長官は庶民院議員に対し「制約を緩和する時が来た。2022年は旅行の制限やロックダウン、人々の生活の制約を確実に過去のものとする年にしなければならない」と呼びかけたという。
英国では「ウィズコロナ」への切り替えを進めており、オミクロン株の出現で再導入した出発前検査の要件もすでに停止。今回は、到着後2日目に求めていた検査を2月11日から撤廃することも決めた。2月14日からの「ハーフターム」休暇に間に合わせたもの。また、ワクチン未接種者についても、8日目の検査を不要とし、隔離も廃止した。ただし、出発前2日以内の検査と到着後のPCR検査は継続する。
運輸長官は、「一律での入国制限から、ターゲットを絞りより洗練された制度への切り替えを進める。入国の大幅な制限は過去のものとなると信じている」と語ったという。
一方、Travel Off Pathによるとカナダでも航空業界からワクチン接種を条件に到着時の検査を不要とするよう要求する声があがっている。
具体的にはエア・カナダとウェストジェット、そしてトロント・ピアソン国際空港が共同で要望したもので、連邦政府とオンタリオ州政府に書面を送付。英国に習って検査を不要とし、到着後に症状があるか陽性となった場合のみ隔離させるよう求めた。Tourism Industry Association of CanadaやCanadian Travel and Tourism Roundtableも賛同しているという。
なお、11月28日から12月25日までの期間で、ワクチン接種済みの到着旅客のうち陽性反応を示したのは1.08%だったという。