CNN Travelによると、フィリピンは2月10日から旅行者の受け入れを再開する。当初は12月の再開を予定していたが、オミクロン株の出現で延期していた。

受け入れの対象は日本を含む150ヶ国で、帰国するフィリピン人については2月1日から、外国人旅行者については2月10日から、それぞれワクチン接種の証明と陰性の検査結果を条件に隔離を免除する。

また、Travel Off Pathによると、モロッコも2月7日から観光客の受け入れを再開。モロッコは11月29日に国際線の受け入れを停止し、例外を除いて入国を禁止していた。再開後の入国要件はまだ明らかになっていないが、出発2週間前までのワクチン接種の完了と出発前のPCR検査が求められる模様。

オミクロン株に対し、モロッコやイスラエルは日本と並んで厳しい措置を取っていたが、イスラエルは1月9日にすでに往来を再開。モロッコも続くことになる。

さらに、ノルウェーは1月26日にワクチン未接種者も含めて到着時の隔離を撤廃。発表文では、「感染対策としてもはや必要とは認められない」と理由を説明。それまでは、ワクチン未接種で感染からの回復歴もない場合は10日間隔離を求め、到着後3日以内の検査で陰性であれば隔離を終了できるようにしていたが、対象となる旅客が全体の7%のみ、コロナ陽性者の割合は4%に留まることから渡航制限は不要と判断した。

このほか、デンマークも2月1日からマスク着用や施設利用時のワクチンパスポート利用などの行動制限を廃止するとともに、到着旅客に対する隔離も撤廃すると報じられている

英国をはじめとする各国が「ウィズコロナ」への転換に踏み切るなかで国境開放を求める声は日に日に高まっているところで、米国の航空・旅行系ブログメディアでは「米国が入国時の検査義務を廃止するのはいつか」を論じる記事も掲載している。