AirDNAがこのほど発表した調査結果で、米国における2021年の民泊(短期賃貸)利用泊数は2020年比で22.5%増となり、2019年も2.7%上回って過去最高となった。
これに合わせて収益も増加したが、ホストの強気の価格設定によりADRが大きく上昇し、全体では20年比で37.5%増、19年比も25.8%増となった。
稼働率も20年比14.1ポイント増の60.8%。掲載件数は19年比9.4%減となったものの20年比は2.4%増。増加は地方と中小都市が牽引しており、観光地やリゾートエリアでも増加したという。
ADRの上昇は、需要の大きな市場で利用可能な物件が少なかったこと、コロナ禍で旅行者がオフピークでも旅行できるようになったことなどが要因として考えられる。
直近から今後の予約動向については、オミクロン株の影響はさほど大きくなく、2022年の第1四半期の予約状況は19年比17%増と21年比72%増、第2四半期はさらに19年比37%増と21年比88%増で推移。ADRも第1四半期は21年比21%増となるなど引き続き好調だ。