Travel Weeklyによると、英国で政府の気候変動対策をチェックする立場である気候変動委員会の委員長であるデベン卿はこのほどホテル業界のイベントに登壇し、「航空は環境に対して非常に高く付く」と語り拡大は認められないとの考えを示した。
「拡大は認められなければならないと主張する人々に耳を傾けるつもりはない」「5年後には、人々が企業に求める対策はより大きくなっているはず。これをしなければビジネスが成り立たなくなる」「サステナビリティは付加価値でなければ、評判の問題でもない。環境を繁栄させる産業になるべきで、そうでなければ黙示録が起こる」などとも語ったという。
なお、登壇したイベントはホテルの経営者が昨年に立ち上げたエネルギー・環境アライアンス(EEA)の設立総会で、EEAはホテル業界のための「ネット・ゼロ・フレームワーク」基準の確立を目指している。
EEAのCEOは、昨今の持続可能性への要求の高まりによって企業側の行動宣言も増えている一方、それによって科学的根拠に基づく真に持続可能な取り組みとうわべだけの「グリーンウォッシュ」との区別が難しくなっていることを課題として指摘したという。