アルジャジーラは4月18日、「コロナ禍の出口が見えず絶望する日本の観光業界」と題した記事を公開し、アジア各国が入国制限を緩和、撤廃して往来再開を進めているなかで「ますます異質な存在となっている」と指摘した。

記事では、訪日を扱う旅行関係企業数社の経営者に取材して厳しい状況を紹介。例えば京都のAn Designでは、コロナ前には1ヶ月に20件から35件のウォーキングツアーを案内していたが、2020年3月以降はこれまでにたった6件。

同社オーナーは「日本でビジネスをすることは人生の大きな目標であり、そう簡単にあきらめるつもりはない」として現在はバーチャルツアーに注力しているものの、「非常に困難な状況で膨大なストレスを抱えている。いつまでこのような形で続けられるかわからない」とコメントしている。

記事ではこのほか、日本の緩和の状況や鎖国の背景などについて分析。そして最後は、日本で働く外国人観光関係者のFacebookページ内でも焦りが増していることと、政府が入国制限の判断にどのようなデータを使っているのか分からず先の見通しが立たないとの嘆きが紹介されている。