ハワイ・ツーリズム・オーソリティ(HTA)は7月7日、ハワイ州産業経済開発観光局(DBEDT)による旅行者の満足度と行動についての調査結果を発表した。
調査は米国の東西両岸とカナダの3市場からの旅行者3832名を対象に実施したもので、満足度についての質問では米西部からの旅行者の87.7%、東部は89.2%、カナダでは86.6%が「素晴らしかった(excellent)」と回答。
米西部を例によると、2019年には89.2%だったところから2020年は87.2%、2021年は83.5%と大きく落ち込んだが、今年はコロナ禍が本格化する直前の2020年水準まで回復していることが分かる。
。また、「事前の期待を上回った」との回答も米西部で47.9%、米東部で57.1%、カナダで46.2%となった。こちらはいずれも2019年、2020年を上回っており、過去6年間で最も高い結果となった。傾向としては、ファーストタイマーや若い世代の方が満足度が高く、男女では女性の方が高い満足を回答していた。一方、今後5年間にハワイに再び戻ってくる可能性を聞いた質問では、米西部が82.2%(前年は86.3%)、米東部は66.6%(同73.2%)と前年を下回った。再訪可能性が少ないとした回答の理由では、コロナよりも旅行費用の高騰が3市場とも高く、例えば米西部では53.1%(28.7%)となってコロナは21.0%(30.9%)で4位に留まった。
ただし、2021年の再訪意向は2020年以前と比べて高かったため、今年の結果を2019年や2020年と比較すれば同程度となる。
このほか、友人や家族への推奨意向でもカナダで91.8%、米東部で90.0%、米西部で89.1%が勧める可能性が非常に高いと回答している。
なお、レポートではこのほか、アクティビティの人気やアクセシブルツーリズム、レスポンシブルツーリズムの状況、島ごとの詳細などについても調査結果が紹介されている。