travelmarket reportによると、米国トラベルアドバイザー協会(ASTA)はこのほど開催したグローバルコンベンションの場で9月1日付けでリブランドするとともに全面的に刷新したウェブサイトを公開すること、そしてASTA会員の行動指針となる「クレド」を策定したことを発表した。

リブランドとウェブサイトの刷新は、約1年半前から「多大なリソースを投入」して取り組んできたもので、新サイトはASTA会員と消費者、そして潜在的なトラベルアドバイザーの候補の3つの層を想定ターゲットとしてより高機能でモバイルフレンドリーな内容となる。また「旅行の夢を実現する」ことを役割とする旅行業界にふさわしいウェブサイトとなることも意図したという。

一方、クレドでは「複雑化するエコシステムの中で、ASTA会員のスキルや能力、専門性、プロフェッショナリズムがグローバルで認められる」「トレーニングプログラムや資格制度を利用して継続的にスキルと知識を高める」「ASTA倫理綱領を遵守し、消費者に真のプロフェッショナルに依頼しているという信頼感を与える」と列挙。

さらにその上で、「ASTA会員のアドバイザーは顧客に提供するサービスの価値を反映するため、しばしば顧客から手数料を徴収しているが、私たちはこれをベストプラクティスとして支持する」とした。クレドは強制力のあるものではなく、手数料徴収についても手数料請求の習慣を正常化することを意図したもの。

なお、米国では、コロナ禍の打撃もあってトラベルアドバイザーが手数料徴収を始めたりサブスク契約に切り替えたりする例が増えている。