Skiftによると、グローバル・ビジネストラベル・アソシエーション(GBTA)がこのほど開催したイベントで業務渡航の手配や管理を包括的に手掛ける大手TMCの未来について議論され、サービスの「バラ売り」がトレンドとなる可能性が指摘された。

「バラ売り」は航空業界でLCCから始まってFSCでも「アンシラリー販売」の名称で一般化し、NDCの重要な目的の一つにもなっているが、TMCの利用についても「レゴブロックのように」「オンラインブッキングツール(OBT)はBCDトラベルから、コンサルティングはFCMから」といった契約が増加していく可能性があるとのこと。

大手TMC側でも既存顧客である大企業と比べて規模の小さな企業の獲得に向けてサービスを分割し「マイクロサービス」化する展開も増加しつつある状況。さらにExpediaや、新興企業のTripStaxSpotnanaなどもB2B、B2Cの分野でマイクロサービスに注力。Spotnanaの共同創業CEOは自社を「旅行のためのアマゾンウェブサービス(AWS)」と表現しているという。

記事では議論の概要や、テクノロジーの進歩によってオンライン上での体験はどのTMCでもほぼ変わらない状況となっており差別化が重要といった意見も紹介されている。