米Travel Weeklyによると、クルーズ旅行と陸上のバケーションで必要な費用の差が広がっている。

ロイヤルカリビアングループでは、コロナ前にはクルーズの方が約20%割安だったが、現在はこの差が40%に広がっている。必ずしも船会社にとって好ましいものではなく、ギャップを埋めるために単価増の取り組みも進めているものの、消費者に対しては強いアピールポイントとなる。

また調査会社による別のレポートでも45%のギャップが結果として示されたほか、さらにノルウェージャンクルーズラインホールディングスCEOも条件を揃えた検索でカリブ海やマイアミビーチのリゾートやホテルよりも自社クルーズの方が44%安い結果となったという。

同社はギャップを解消するために旅行会社経由の販売促進にも力を入れている。

なお、英国のTravel Weeklyによると、こうしたこともあってかクルーズを利用する客層が若返りつつある状況。cruise.co.ukの取扱状況で、2022年には20歳以下のシェアがコロナ前の6%から8%に増加しているといい、家族客や多世代での旅行で選ばれるケースが増加。また、60歳以下の割合も3年前は37%だったが、今年は44%となっているという。