Booking.comは4月17日、旅行者のサステナビリティ意識を調査した「2023 Sustainable Travel Research Report」を発表した。
35ヶ国の3.3万人超から回答を集めたもので、回答者の76%が今後12ヶ月間でよりサステナブルに旅行をしたいと答えた一方、物価上昇が旅行への支出に影響を与えるとの声も大多数となったとのこと。
費用に関しては、サステナブルな旅行をするために必要な追加費用が高すぎるとの回答が49%となり、前年の11%から大きく上昇した。インフレの影響と同時に、旅行者がサステナブルな選択をより真剣に考えるようになっている可能性も考えられる。サステナブルな旅行のために追加で費用を払う意欲があると答えた割合は43%に達したという。
また、費用負担だけでなく選択肢自体が少ないとの指摘も増えており、不十分との回答は51%となり、旅行観光産業の企業がより多くの選択肢を用意するべきとの回答も前年の66%から74%へと上昇した。
このほか、エコバッグやマイボトルの利用、ゴミの分別など意欲だけでなく実際の行動も変化している様子が確認されており、例えば旅行中では宿泊施設のエアコンを不在時にオフにする回答者が1年で29%から67%へと上昇。タオルを複数回使うも25%が60%となったという。
レポートでは、旅行者の75%が地域の文化を感じられるオーセンティックなツアー&アクティビティを望んでいながら40%が探し方がわからないと答えている点なども紹介されている。