英国の旅行業界メディアTTGは6月23日、タイタニック号の探索を目的とした潜水艇で5名が命を落とした事故を受けて、いくつかのクルーズ会社が船に搭載してエクスカーションとして提供している潜水艇の安全性について記事を公開した。
シーニックやシーボーン、バイキングといった船社の探検船には潜水艇が搭載されているが、実際には今回の事故を起こしたタイタン号のような深海に向かうものではなく「少し潜る」程度で、そのうえでクルーズ各社は安全管理には最新の注意を払っている。
例えばバイキングでは4隻の潜水艇を保有しているが「多数の安全システムと冗長性(※問題発生に備えた余裕)」を組み込んでおり、関係スタッフの訓練も推奨される業界の基準をすべて上回り最も厳しい安全条件のもとで潜水を実施しているとのこと。またシーニックでも、水深200m~300mに潜水可能な設計だが最大でも100mまでとするなどリスクを管理している。
このほか、シルバーシーが昨年にスイート増設のために潜水艇を撤去するなど、そもそも潜水艇の人気がそれほど高くないことも指摘している。