様々な国や地域でワクチン接種を求める動きが顕在化する中、ワクチン接種をツアーの参加条件とする旅行会社も出てきているが、旅行のためにワクチン接種を決断する消費者も増えているという。

Travel Weeklyによると、ある旅行会社では「ワクチンを接種しないお客様は予約した旅行でワクチンが義務化されることを懸念して様子見モード」であるものの、特にワクチンに強い拒否感のない層では旅行を理由に接種を決断するケースも出ている。

ワクチン接種が旅行中のストレスや問題を避けやすくすることは間違いないため、他の旅行会社も積極的に情報を提供し接種を推奨。ファイザー製ワクチンがFDAに通常承認されたことも追い風と見ているという。

ワクチン義務化について否定的な反応は少ない様子だが、州によっては様子が異なり、テキサス州のある旅行会社では顧客の約80%がワクチンを接種しない予定であるといい、キャンセルやリスケジュールの嵐が続いているところ。そうした中で、メキシコやドミニカ共和国など渡航制限の一切ない国は好調に推移しているという。