旅行観光産業で活躍する弁護士らが形成する「エネルギー&環境アライアンス(EEA)」はこのほど、企業などが環境対策に取り組み、それを対外的にアピールする際に気をつけるべき点を紹介した。
もともと、パレスチナへの人権侵害をしながらLGBTQ支援の姿勢を打ち出すことで人権先進国のイメージを打ち出そうとしたイスラエルの戦略を、LGBTQのシンボルカラーであるピンクを取って「ピンクウォッシュ」と呼び、現在ではLGBTQ支援を金儲けにつなげようとする企業を批判する言葉としても使用されているが、今後は環境面でも「グリーンウォッシュ」の批判が起き得る。
TTR Weeklyによると、世界のウェブサイトのうち環境への取り組みを主張しているウェブサイトのうち無作為に500件を選んで精査したところ、40%のウェブサイトに誤解を招く表現が含まれていたという。
EEAのレポートでは、「主張をする上で表現の正確性を確認する」「主張の根拠を確認する」「目標を計測可能なものとし、定期的に進捗を公開する」「自社プロダクトやサービスが環境的な認証を得ていないのに、取得済みのように認証ロゴなどを掲示しない」ことを重要なポイントとして呼びかけている。