Travel Weeklyによると、英国政府はイングランドへ入国するワクチン接種済み旅行者について出発前検査の廃止を決めた。到着時のPCR検査と結果が出るまでの自己隔離も不要とする。1月7日から実施するもので、以降は以前の通り48時間以内のラテラルフロー検査と、同検査で陽性だった場合のPCR検査のみが義務となる。

具体的には、7日の午前4時から出発前検査が不要となり、1月9日の午前4時から到着後の検査要件が変更される。ワクチン未接種の場合の自己隔離は引き続き必須。

ボリス・ジョンソン首相は、「現在、オミクロン株は非常に普及しており、これらの制限は、英国の旅行業界に大きなコストをもたらし続ける一方、感染抑制には限られた効果しか与えていない」とコメントしたという。

また航空産業に関する超党派の議員グループのリーダーは制限緩和について、「旅行に対する不要な障壁を取り除くもので、非常に喜ばしい」としつつ「航空、旅行、観光産業と、それらが支える何百万もの英国の雇用の回復に向けた協調的スタートを示すものでなければならない」と強調。

そのうえで、「政府は産業界と協力して、これらの重要な産業が回復への道を歩み始めるのを助けることができる長期計画に合意し、実施することが必要」、「航空・旅行業界が再び活気を取り戻すことは国の経済回復に不可欠。政府はそれがこれ以上遅れることのないよう、業界に特化した支援を実施しなければならない」と要望した。