Asian Aviationによると、韓国の公正取引委員会は12月29日に大韓航空によるアシアナ航空の買収について、スロットの返却などを条件に承認する方針を発表した。

条件として付けられたのはスロットの返納と運航に関わる権利の他社への再配分で、スロットについては対象路線は2社合計のシェアで判断し、釜山/名古屋や仁川/ロサンゼルス、仁川ニューヨークなどが含まれるという。また、運航の権利については、オープンスカイが実現していない国への就航権を手放すことを求める。

公取委は最終決定を1月末から2月始めにかけて下す予定。他国では、トルコ、ベトナム、台湾、マレーシアで買収が承認されているが、日本、米国、中国、EU、英国、豪州、シンガポールでは承認を待っているところという。

Asian Aviationの別の記事では、大韓航空会長兼CEOが社員向けに発信したメッセージを紹介。これによると、買収の完了により大韓航空は「お客様と我が国が誇れるグローバルトップ10の航空会社に成長」し、「単に2つの航空会社の合併ではなく、2つの文化が一緒になってより強くなる」としたほか、韓国の航空業界の改革、「グローバルリーダー」化も実現できると呼びかけている。