大韓航空はこのほど、シンガポールの競争当局からアシアナ航空との経営統合について無条件で承認を得たと発表した。

当局は規制機関や競合他社、顧客など150以上のステークホルダーと協議し、シンガポールの競争法に抵触しないとの結論に達したという。具体的には、旅客、貨物ともシンガポール航空を含む競合他社との競争などにより、経営統合後の会社が運賃引き上げに動いたり競争が低下する可能性は低いと判断したという。

日本などの国々は未承認の状況だが、これまでのところトルコ、台湾、ベトナムからも承認を得たほか、タイ、マレーシア、フィリピンでも報告書を提出したか提出が不要と確認。現在は日本や米国、中国、英国、豪州などの国々で早期の実現に向け関係機関と調整を続けているという。