Simple Flyingによると、デルタ航空はスカイチームのパートナーであるアエロフロートとのコードシェアを停止した。

ロシアによるウクライナ侵攻を受けたもの。アエロフロートの株式の57.3%はロシア連邦が保有しており、マンチェスター・ユナイテッドも同社とのスポンサー契約を解除している。

Simple Flyingがスカイチームに除名の可能性を聞いたところ否定も肯定もせず、状況を注視しているとのみ回答があったという。

また、EUはアエロフロートに限らずロシアの航空会社による離着陸や上空の通過を禁止した

このほかクルーズ各社も対応を進めており、Cruise Industry Newsによると、カーニバルコーポレーションは各ブランドの客船によるサンクトペテルブルクへの寄港を停止。

同様にノルウェージャンクルーズラインも今夏のサンクトペテルブルクへの寄港を取りやめた。さらに、travelmarket reportによると、バイキングリバークルーズやアトラスオーシャンボヤージュ、リージェントセブンシーズクルーズ、オーシャニアクルーズも寄港やコースの見直しを進めている。

Cruise Industry Newsはこのほか、ロイヤルカリビアンインターナショナルがウクライナ人とロシア人の乗組員の双方をサポートする体制を発表したことも伝えている

さらにTravel Agent CentralMarketWatchは旅行会社がロシアへの旅行を取りやめている動きを紹介。MarketWatchが取り上げた旅行会社経営者は、「顧客の金がプーチンの侵略をサポートすることになる」としてロシアを旅程に含む年内のコースをすべて取り消したことを説明している。

なおCNBCによると、エアバスCEOはウクライナへの侵略の影響について、東欧への旅行は多少の影響を受けるものの欧州内旅行の市場は楽観視できるとし、世界全体では今後数ヶ月で需要が急増するとの予測を示した。航空機の生産に必要でロシアも主要産出国であるアルミニウムや鉄鋼、チタンの供給確保も問題ないという。