USトラベルアソシエーション(USTA)によると、米国の旅行観光産業の260を超える企業や団体が共同で入国者の出発前検査の義務を廃止するようホワイトハウスのコロナ対策担当者に要望書を提出した。

書面では、新型コロナウイルスはすでに効果的に管理可能となっており、機内の医療機関レベルの換気装置やワクチン接種の義務化によって国際線の利用はこれまで以上に安全になっていると強調。

そして他国が検査要件を撤廃しはじめていること、さらに米国もカナダやメキシコからの陸路での入国では検査を求めていないことも指摘して撤廃を呼びかけた。

要望書に名を連ねたのは航空やクルーズ、ホテル、空港などの企業各社や各分野の業界団体、観光局など。エミレーツ航空など外資系企業の名前も見られ、ニッコー・ホテルズ・インターナショナルも加わっている。

なお、米国の出発前検査に対してはこれまでも業界団体などからワクチン接種を条件とした廃止の要望が出されているほか、国際航空運送協会(IATA)ももはや無意味であるとして終了を要請している。