Skiftによると、JPモルガン・チェース銀行は年内にChaseTravel.comを開設し、合計6600万世帯に上るクレジットカード保有者と預金者に対する旅行ポータルサイトとして運用を開始する計画だ。また空港のチェース・サファイア・ラウンジもこれまでの4ヶ所から8ヶ所へと拡大していく計画という。
現状、米国におけるレジャー旅行において4ドルに1ドルはチェースのクレジットカードで支払われ、さらに3ドルに1ドルはチェースの顧客によるものであるなど大きなシェアを獲得しているが、その旅行の取り扱いは取りこぼしがちで2019年には旅行業者のランキングで15位に留まったとのこと。
しかし、コロナ禍で戦略を見直して、旅行のロイヤルティプログラムとポイントサービスを提供するcxLoyaltyと総合旅行会社であるFroschを買収。こうした取り組みにより今年の売上高は約80億ドルに達する見込みで、「消費者向け旅行会社としてトップ5に入っている」と推定。売上高は23年には100億ドル、25年には150億ドルへと成長を目指しているという。
なお、金融機関による旅行サービスの拡充は他でも続いており、キャピタル・ワンも昨年に旅行ポータルサイト「Capital One Travel」を開設。さらに急成長中のOTAであるHopperの資金調達をリードしたりテック系TMCのLola.comを買収したりしている。
記事では戦略の詳細などについても紹介されている。