Travel Weeklyによると、英国の旅行業界で新たに公開される求人情報の給与が2019年比13%増となっている。

2022年上半期に新規登録された求人のうち業界内の一般的な業務を比較。年収4万ポンド(約650万円)を上限とする求人の平均給与は2万7635ポンドで、2019年の2万4449ポンドを3000ポンド以上上回った。

一方、4万ポンド以上を手にする層の平均は5万189ポンドで4.8%減。合計すると平均は2万9707ポンドとなり、5.3%増となった。

記事では「旅行会社は経験豊富な求職者に最低賃金を支払うことはもはや許されないと認識しており、また、そのような低賃金では採用できないことも理解している」、「退職希望者が会社からより高い給与を提示されて思いとどまるよう説得されている状況もある」といった人材関連企業のコメントが紹介されており、こうした状況は「少なくとも短期的には賃金が上昇し続けることを示唆している」と説明している。

なお、英国では31店舗を展開する中規模旅行会社が今年3月に週休3日制への移行と5%の昇給を実施したことも話題になっていた。