欧州では航空便の遅延や欠航、ロスバゲなど「エアマゲドン」とも評される大混乱が生じているが、Simple Flyingによるとライアンエアーは影響を受ける他社を横目に記録的な数の旅客を運び続けている。
7月の旅客数は1680万人で、コロナ前の最高記録だった2019年8月を3ヶ月連続で上回った。7月は1日あたり約54万人を運んだことになる。
同社の月間旅客数は、コロナ禍最初期の2020年4月には4万人まで落ち込んだが、今年1月には700万人となってからは毎月前月を上回り、3月以降は2019年超え。3月から7月までの2019年比はそれぞれ5.48%増、9.22%増、11.97%増、27.03%増となった。
記事ではこの背景として、コロナ禍での何千人規模での人員削減をしなかったこと、LCCとして主要ハブ空港以外の空港での運航を継続し、それによって他社に比べ運航品質への信頼が高まったこと、さらに昨夏以降にB737MAX8-200を73機導入していることも要因と分析している。