入国制限を延々と続ける日本を横目に世界はウィズコロナの時代に移行し、それに伴い海外旅行需要も急回復してむしろ旅行観光産業側のキャパシティが追いつかずに混乱する事態にもなっているが、そうしたなかで海外メディアでは「お勧めの旅行アイテム◯選」「旅行前にインストールしておきたいアプリトップ◯」といった記事がここにきて急増している。

定量的には把握できていないものの、コロナ禍ではほとんど見られなかったところから今年に入って散見されるようになり、世界中で遅延や欠航などの混乱が注目を集めるようになってからは特に増えている状況。特に、旅行観光産業関係者や旅行好きが読者の中心の専門メディアだけでなく、広範な話題をカバーするメディアでも積極的に取り上げはじめているのが印象的。

最近ではBuzzFeedが7月31日8月1日に相次いで旅行グッズについて記事を公開。

アフィリエイト込みのようで延べ82点と非常に多いが、例えばバッテリー付きなど高機能なスーツケースや整理用バッグ類、機内エンターテイメントのイヤフォンジャックに差し込むとBluetoothイヤホンで音声を聞ける機器などガジェット類、加圧ソックス、折りたたみ式のウォーターボトル、固形シャンプー、化粧品類、メラトニン入りの睡眠サポートグミやネックピローなど安眠グッズ、防犯グッズなど多種多様。手指消毒用アルコールなどコロナ禍で必要性が再認識されたアイテムも入っている。

また、なかには「ホワイトノイズマシン」と言われる、不快感のない雑音を発生させることで慣れない環境でも熟睡できる機器や、エコノミークラスのシートバックポケットを拡張できるオーガナイザー、膨らませて機内で利用できるフットレストなど筆者がこれまで見たことのないようなものもあった。

続いて、Condé Nast Travelerは8月3日に「フリークエントフライヤーが教える長時間のフライトをより快適にするためのグッズ」の記事を公開。こちらでも快適に過ごすための服やネックピロー、睡眠を助けるグッズ、ノイズキャンセリング機能付きイヤホンやBluetoothアダプター、ウォーターボトルなどが紹介されている。

さらにTravel Off Pathは、8月2日と8月6日に今夏の旅行の混乱を乗り越えるために必要なグッズアプリについての記事を掲載。前者はAppleのAirTagとその類似商品に特化したもので、AirTagはロスラゲなど手荷物のトラブルが相次ぐなかで非常に評価が高まっており、他メディアでも盛んに取り上げられている。

一方アプリではフライトステータスを把握するための航空会社の公式アプリと「FlightAware」、自分が所有しているクレジットカードや有料でも利用できるラウンジを探す「Loungebuddy」、欠航時にホテルを探す「HotelTonight」、「Google翻訳」と「Googleマップ」が紹介された。

アプリについては、ANDROID AUTHORITYというサイトも7月30日に公開した記事で言及。GoogleDocsのように旅行を共同で計画でき、移動経路の検索や必要な情報のブックマークなどの多様な機能を備えた「Wanderlog」や、周辺の店舗の賞味期限切れ間近の商品を見つける「Too Good To Go」、都市によってはGoogleマップより便利という「Citymapper」などを紹介。

このほかNational Geographicは8月14日、

海洋環境に優しいダイビングギアを紹介する記事を公開している。