BTN Europeによると、需要の急回復に伴って航空便の遅延や欠航などの混乱が相次いだことを受けてドイツでは実際に搭乗するまでは運賃を支払わない後払い形式への移行を求める声が出ている。

ドイツ北西部のニーダーザクセン州では、州の運輸大臣が事前決済を廃止しチェックイン時に運賃を支払う「Pay As You Fly(PAYF)}モデルの導入を呼びかけ。連邦環境・自然保護・原子力安全省もこの高層を歓迎しており、来月開催の次の連邦参議院で議題となる可能性があるという。

また、ドイツビジネストラベル協会(VDR)もこの動きを歓迎。会長は「事前決済は時代遅れ。タイムリーな電子決済に置き換えるべき」「予約がキャンセルされたら金を振り込み返すというお役所仕事はこれで終わりにしよう」と呼びかけている。

ノーショーや再予約手数料などの取り扱いにいての問題は解決が必要だが、旅行者や企業側にとっては航空会社や旅行会社の経営が破綻した際に損失を被るリスクが軽減できるメリットもある。

そしてドイツでは、ルフトハンザが昨年3月からすでに法人顧客を対象にしたPAYFプログラムを開始。通常よりも運賃が高い傾向にあり予約プロセスも他と若干異なっているものの、VDRでは他の航空会社も同様に追加オプションとしてまずは導入すれば良いと提案しているという。

同じ話題を取り上げたTravel Off Pathの記事では、ドイツの動きが他国にも波及していく可能性を指摘している。

なお、旅行観光産業では、代金を分割払いするかたちの後払いプログラム「Buy Now Pay Later(BNPL)」もトレンドとなっている