VICEによると、ストックホルムでこの6月にほとんどタダと言っても良いほど安価なシェアサイクルサービスが始まった。
もともと2006年から2018年までストックホルム・シティ・バイクのサービスが提供されてきたが、新たにストックホルム・eバイクが開始。料金は24時間利用で11クローナ(約150円)、7日間プランで26クローナ(約350円)、90分間を1年間乗り放題でも157クローナ(約2100円)。ドコモによる東京のサービスでは30分間165円、月額プランも最初の30分だけ無料で月あたり2200円となっている。
しかも、行政からの助成などは得ておらず、むしろ7年間の契約には例えば常に90%以上の自転車がレンタル可能であることなどのKPIが定められ、達成できなかった場合には金銭的ペナルティが課されるという。
低料金の秘訣は、まずは誰でも考える広告収入だが、他と異なるのはシステムの基本的な設計で、自転車を駐輪できるドックのハイチや自転車の種類、サポートシステムなどをパズルのようにマッチングし効率化したとのこと。
歩道や道路に自転車が乱雑に放置されて問題になるドックレスシステムは採用しない一方、物理的なドックは設置や維持に多くの費用がかかることから避け、バーチャルのドックを設置。またバッテリー交換などでも工夫しているとのこと。
利用は他都市と比べても好調で、現在はこの夏で1000台のみと小規模なスタートだが、来夏には5000台超へと拡大予定。記事では戦略や具体的な取り組みについても細かく説明されている。