HOTEL NEWS RESOURCEは先ごろ、宿泊などホスピタリティ業界向けのテクノロジー開発企業が陥りがちな4つの失敗を紹介する記事を公開した。テクノロジーを開発する側の視点ではあるが、導入するホスピタリティ産業側にとっても気付きがありそうなので紹介する。

コロナ禍でデジタル技術の導入が加速している一方、スピタリティ業界内にテクノロジー人材を見つけることは難しく外部企業に頼ることになり、実際に新規参入や成長を目指す企業も増えているが、そうした失敗がテクノロジーの活用を妨げているという。

1つ目は業界の複雑さの過小評価で、エンドユーザーを理解できずユーザーの違いも区別できないこと。B2B、B2Cといった区分やテクノロジーの活用分野、さらに施設の現場と企業の本社といった区別も必要となる。

2つ目は会社の幹部が素晴らしいと考えるアイディアを思いついて作ってしまい実際に市場には必要とされていないケース。適切な市場検証と評価、既存/潜在顧客との会話、戦略策定が不可欠としている。

3つ目は間違った意思決定権者に話したり間違った言葉を使うケース。不動産オーナー、マネジメント会社、ブランド(フランチャイザー)といった業界の構図やプレーヤー、ステークホルダーを理解しないで進んでしまうリスクを指摘した。

4つ目も業界構造に関わるもので、ホスピタリティテクノロジーのエコシステムを正しく理解して自社製品がどのように位置付けられるべきか、統合時の依存関係はどうか、といった点を特定するべきとした。

記事ではそれぞれについてより具体的に説明されており、さらに元となったレポートへのリンクも掲載されている。