英Travel Weeklyによると、Tuiグループの慈善団体であるTUI Care Foundationは国連世界観光機関(UNWTO)と共同で、後発開発途上国の持続可能な観光開発へ2030年までに1000万英ポンドを投じることを決めた。
後発開発途上国は英語では「Least Developed Countries(LDC)」と表現され、その名の通り最も開発が遅れている国を指す。外務省によると2022年8月段階で46ヶ国あり、アフリカ大陸が33ヶ国と最も多いが、カンボジアやラオス、ネパール、バングラデシュ、キリバス、ツバルなどアジア太平洋地域の国々も名を連ねている。
両団体は共同で「Tourism for Development Fund」を立ち上げ、教育や起業意欲醸成、職人支援などとともに自然環境の保護にも取り組む。Tui側の幹部は「後発開発途上国はまだ知られていないが非常に大きな観光のポテンシャルを秘めている」とし、観光による経済や社会の発展を支援する意義を語っているという。