Euronewsによると、バリ州は旅行者によるレンタルバイクの利用を年内に禁止することを決めた。
飲酒運転や速度超過、偽造ナンバープレートの使用など交通規制を守らない旅行者が多かったためで、制限はそうした旅行者に対する地域住民の不満に応えるもの。地元メディアの報道では2月と3月だけで170人以上の外国人旅行者による交通違反が確認されており、州知事は「上半身裸でヘルメットを被らずに交通規則を破り、しかも免許証も持っていなかったりする」と指摘しているという。
代わりに旅行会社の用意する車両の利用を求めるといい、記事上ではそれがレンタカーなのかコーチなのかは不明。
コロナ禍によって「観光のない世界」が世界各地で目の前に表れ、それまで我慢を強いられてきた観光の弊害の復活を拒否しようとするデスティネーションは増えているところ。
インドネシアでも2021年には閣僚が「バリ島にバックパッカーは来てほしくない」「旅行者をふるいにかけて質の高い旅行者のみが訪れて清潔さを保てるようにしたい」旨の発言をしていたほか、バリ州知事も「バリ島の最大の過ちは観光への依存」だとして一次産業や伝統工芸などの分野を優先的に振興する考えを表明。また、旅行需要の回復とともにナイトクラブの騒音公害への不満も高まっているという。