豪yahoo!ニュースによると、オーストラリア政府観光局はこのほどInstagramの公式アカウントから1枚の画像を削除した。

もともとは豪州の旅行系インフルエンサーであるDaniela & Aleš – Australiaが投稿したもので、西オーストラリア州の世界遺産ニンガルーリーフのビーチを上空から写し、ターコイズブルーの水面に浮かぶ女性の周囲を無数のウミガメが泳いでいるという1枚(※記事中に削除前のスクリーンショットあり)。

投稿後5日間で8.5万件近い「いいね」を集めたものの、ユーザーからはウミガメが集まるのは繁殖期のみであり産卵に影響を与えかねないなどと指摘するコメントが多数寄せられたことで削除に至ったとのこと。そもそも撮影者の行動自体がルール違反で、州の生物多様性保護の担当者は「水中でこうした現象に遭遇した場合はすぐにその場を離れ、距離を取らなければならない」と話しているという。

記事では、たった1枚の写真でも多くの模倣を生む可能性があり国や州の保護活動を国の観光当局が妨害しかねないとし、批判の声が集まりはじめてから削除までに時間がかかったことも指摘している。