オーバーツーリズムに悩まされ規制強化の検討も進んでいるアムステルダムは3月28日、一部の招かれざる観光客に来ないよう呼びかける「Stay Away」キャンペーンを開始した。

プロモーション動画の一つは、足元のおぼつかない男性が警察に逮捕され留置場に連行されていく様子を見せ、140ユーロの罰金や犯罪歴、将来への悪影響のおまけも付くとして来訪を思いとどまるよう呼びかける内容。ドラッグによる健康への影響を訴える動画も製作した。

まずは英国の18歳から35歳の男性をターゲットにし、「stag party Amsterdam」「cheap hotel Amsterdam」「pub crawl Amsterdam」などのキーワードで検索をするインターネットユーザーに広告を通して視聴させる計画。年内に国内や他の欧州各国にも拡大していく。

このキャンペーンは英国でも報じられており、Daily Mailの記事では「法を破っているわけではない」「迷惑はかけていない」などの英国人側のコメントも紹介されている。

英国の一部の旅行者への風当たりは別の国でも強くなっており、最近でもスペインのランザローテ島などが歓迎しない姿勢を明らかにしている。また、問題のある行動をしたり現地での消費額が少なかったりする旅行者を歓迎しない風潮は英国人に限らず高まっているのも実情だ。

なお、今回のキャンペーン発表文のページにはコメント欄もあり、市民と見られるユーザーからの様々な意見も確認することができる(オランダ語ながらChromeなどの英文翻訳で把握可)。