コロナ禍での行動制限から旅行需要が急回復するなかでオーバーツーリズムの問題も世界各地で従来以上に深刻化しているが、欧州では観光客のセルフィー(自撮り)を制限しようとする人気観光地が出てきている。
Euronewsによると、オーストリアのハルシュタットは風景が「アナと雪の女王」の世界のようだとして人気となり、年間100万人を超える観光客が訪れていたが、写真撮影に列ができることで住民の負担に。これを防ぐため市が木製のフェンスを設置した。
フェンス自体はその後ソーシャルメディア上などでの反発を受けて撤去されたものの、市長は「住民はただ放っておいてほしいと願っている」と代弁した上で居住地区であることを知らせる看板を設置する考えを示しているという。
また、TRVLWIREも先月紹介したイタリアのポルトフィーノでの対策案も実際に導入されたとのこと。10月15日までの期間、10時30分から18時までに対象エリア内に長く留まると275ユーロの罰金を課される可能性がある。