先々週から週末のコラムを再開し、コラムらしく能動的にテーマを見つけて、と2週続けてみたものの、平日のメールで日々の雑感を書いていて話題が欠乏気味で苦しいため、今週からは以前のようにその1週間のアクセスの多かった記事をご紹介する形とします。実は前職のコラムでもランキング以外のものを書くと如実にアクセスが落ちた事実もあり、当サービスで同様の反応があるかは分かりませんが、時代は令和ですし無理せず心安らかな気持ちで、持続可能にやってまいります。
そのランキング自体は、本稿を配信したメールに掲載していますので、そちらをご覧ください。来週以降も同様に、当面はメール内で1週間分のランキングを公開していきますので、ご覧になりたい方はメールの配信登録もよろしくお願いいたします。
さて今週メールニュースのリンクで最もクリックされたのは、ハワイの往来再開に向けた現状をお伝えした記事でした。ハワイですから注目も高くて当然で、事前の想定通りの結果ではあります。
一方サイト上のランキングは、トラベルビジョンからの流入もあってシカゴのホテルが宿泊料金とは別に電気代を請求したという記事が1位となりました。客商売でこんな形でつまらない炎上をするのは得策ではないはずで、フランチャイザーであるハイアット的にも契約書で認められていない限りは対処を求められるのではないかと思います。(個人的には、こういう状況なのでできることなら何でもやってしまえ、と考える方ですが。)
さて、話を戻してハワイですが、ハワイは当初コロナに対してかなり厳しい対応を取っていたものの、昨年10月に検査による隔離の代替が始まり、現在はワクチンの接種も進んで、元記事の執筆時点で52%だった接種率が夏の間に70%に達するとされ、旅行に関わるすべての制限が解除される可能性が高くなっています。
ハワイは、言うまでもなく日本の海外旅行にとって「始まりの地」であり、逆にハワイにとっても日本市場の重要性は衰えてなく、ハワイへ往復ともに隔離や検査の要件が緩和することになれば、その頃には日本の海外旅行の復活もはっきりと見えてきているでしょう。
ただし、ハワイではかねてよりオーバーツーリズムの議論があり、今後のリカバリーとワンセットで捉えられていくことになります。ハワイ大学の最新の調査では、4月16日から5月3日にかけてオンラインでアンケートに答えた住民700人のうち、52%が訪問者数を制限し続けることに好意的であったり、60%が観光業は州政府によって他の産業よりも厳しく監督されるべき、75%が民泊(短期賃貸)の規制を強化するべきと回答していたりします。
日本でもコロナ前は、あっちを向いてもこっちを向いても外国人ばかりという状況をすんなり受け入れがたい市民が少なくなく、外国人排斥まではいかないとしても課題として表出していましたので、良い先行事例と言えます。そして私としては、これまでも何度も書いてきている通り、「されて嫌なことはするな」、この一言に尽きると考えているところで、是非読者の皆様にも広めていっていただきたいと願うところです。
ちなみに外国人嫌いは英語で「ゼノフォビア(xenophobia)」といい、このゼノはギリシャ語の「xenos」、外国人、よそ者、未知の、という単語から来ているそうです。ちなみについでに書いておくとフォビアは恐怖症で、好奇心の強い方、暇な方はウィキペディアの恐怖症の一覧ページを見てみるとこんなのもあるのかと思われることうけあいです。
ということで、以前のスタイルに戻してみたら随分書きやすく感じます。SEO的にこういう雑多な文章はどうなのか知りませんが、今後もしばらくはこの形でいきますのでどうぞよろしくお願いいたします。(松本)