エクスペディア・グループが2021年4月から5月にかけて8000人超の消費者を対象に実施した「トラベラーバリューインデックス」調査で、今後の旅行で重視する項目として「全額返金の可能性」と「徹底した清掃・除菌作業」が上位を占めた。調査は日本を含む8ヶ国で実施されたが、価格よりも返金や衛生対策を重視する傾向は、すべての国で共通したという。

調査はホテル、バケーションレンタル、フライト、レンタカー、クルーズなどの要素ごとに重視するポイントを聞いており、例えばホテルでは「全額返金の可能性」が24%、「徹底した清掃・除菌作業」が22%となり、「格安料金」は17%に留まった。また、フライトは「全額返金の可能性」が26%となり、「徹底した清掃・除菌作業」は「格安料金」と並んで18%となった。

ただし、例えばホテルについて、日本人で40歳未満の旅行者は返金よりも衛生対策を重視している、メキシコや米国人は返金をさほど重視してなく価格が安ければ返金がなくても部屋を予約する可能性がある、など細かな傾向の差は出ているとのこと。日本人のうちフライトについて格安料金を再重視する割合は12%で、8ヶ国のうちドイツの10%に次いで2番目に低い結果(英国と同率)となった。

調査結果のレポートからは、それぞれの要素の概要についてのレポートもダウンロード可能となっている(いずれも日本語)。

なお、価格よりもコロナ的な安全性を重視する傾向は様々な場面で報告されており、例えばLCCの雄であるライアンエアーでは、優先搭乗や座席指定の利用が進み、1人あたりのアンシラリー購入額が11%高まっているという。