Travel Weeklyによると、今年6月からクルーズの運航再開が認められた米国で、6月26日から10月21日までの期間に米国から出航したクルーズ客船内で新型コロナウィルス感染症の陽性が発覚したのは1359人だったという。
49人は入院が必要で、38人は搬送が必要となったが、期間中には乗務員を除いて約60万人の客が乗船したと推計されており、陽性率や重症化率はワクチン義務化の効果などにより極めて低いレベルであったことが分かる。
なお、陽性者の中には乗船時に症状を自覚していながら否定した人や、乗船中に症状を感じていながら数日間報告しなかった人がいたことも報告されているという。
米国ではCDCがクルーズの運航について「CSO(Conditional Sail Order)」と呼ばれるガイドラインを出しており、これに基づいて各社が乗船客へのワクチン接種のルールやキャパシティの制限などを課しているところで、CSOは10月25日に来年1月15日までの延長が決定。クルーズ業界では、来年の早い段階で全ての船室の販売が可能になるとの期待が高まっているという。