Travel Weeklyによると、英国の空港が共同で運輸長官に対し来年の夏には発着枠の「U/Lルール」を再開するよう要請した。

ガトウィック、ベルファスト、エディンバラの3空港の経営者が連名で文書を送ったもので、発着枠を求めるウィズエアーの幹部も名を連ねた。U/Lルールは「Use it or Lose it」の略で、その名の通り発着枠を使わなければ権利を失うことを規定している。

通常は所有する発着枠の80%を運航する必要があるが、コロナ禍では多くの国で暫定的に免除されており、例えばこの8月にヒースローではコロナ前の82%の路線が運航されたのに対してガトウィックでは58%に留まるなど弊害が出ており、一方では就航を希望する航空会社も「キャンセル待ち」をしていることからルールの復活を求めている。

また、英国の国内線供給量は2019年比で63%に留まっているが、中国はすでにコロナ前を超え、米国も90%近く、フランスやイタリア、スペインも80%前後まで回復していることも是正の根拠として挙げている。