Executive Travellerによると、カンタス航空は12月の国際線再開に向けて準備をしているが、クイーンズランド州と西オーストラリア州が往来を再開せずに州境を閉じ続ける場合にはブリスベンとパース発着の国際線は見送り、シドニーとメルボルンからの路線に集中する方針という。

カンタスとしては一律での再開が望ましいとの考えだが、そうならないシナリオも準備しているとのこと。

西オーストラリア州首相は、州境の開放について「2月か3月か4月のどれかになるのではないか」との見通しを示しているという。

現在判明している運航再開の計画では、9NEWSによると、シドニーとメルボルンからロンドン、バンクーバー、シンガポールへの路線を12月18日に、翌19日に羽田、ロサンゼルス、ハワイ、フィジーに復便する予定。また、羽田/メルボルン線を来年2月15日に再開するとの報道もある。

このほか、Executive Travellerの別の記事では、ヴァージン・オーストラリアがコロナにより就航間際で頓挫した羽田/ブリスベン線の復活に意欲を示していることを伝えている。

ただし、同社は経営再建のため長距離専用のワイドボディ機を手放しており、時期が来ればB787-9を導入したい考えも示しているものの、具体的な計画は見えていない。発着枠については、今のところ豪州側の当局は寛大な姿勢を維持しているという。

なお、エア・カナダハワイアン航空も12月に豪州路線の運航再開を計画しているという。