東南アジア各国が旅行者の受け入れ再開を急いでいるなかで、TRAVEL WEEKLY ASIAが各国の状況を比較する記事を公開している

もともとはシンガポールとタイが昨年から先行していたが、現在ではカンボジアやベトナムなどが制限の少なさで逆転。例えばカンボジアは、昨年11月に再開した時点で陰性の検査結果のみを要件とするなど積極的な緩和を実施していたが、3月17日に新たにワクチンを接種していれば検査を不要とし、さらに到着ビザの発給を再開することを発表した。

一方のベトナムは3月15日に受け入れを再開したばかりだが、ワクチン接種済みの旅行者に対して隔離や到着時の検査を不要化。出発前の検査のみ求めるが、検査を受けていなくても到着時に検査をして結果が出るまで自己隔離すれば入国可能とした。

ちなみにベトナムの開国についてはTravel Off Pathも書いており、こちらではワクチン接種の証明が不要となったとし、これにより東南アジアで最も入国しやすい国となったと伝えている。

このほかでも緩和が進んでおり、フィリピンは4月1日からすべての国からの受け入れを再開する計画で、大使館などでのビザ発給も再開。入国者数の制限も撤廃し、出発前24時間以内の抗原検査のみを要件とする。

マレーシアもタイの「サンドボックス」のように昨年からランカウイを先行開放していたが、4月1日からは出発前2日以内のPCR検査と到着時の抗原検査を条件に全国で受け入れを再開。

さらにインドネシアもバリ島で先行して隔離の免除と到着ビザの発給を再開しているが、全国への展開も期待されているところだ。

こうした状況に対してタイでは出発前と到着後の検査要件が残り、TTG Asiaによると4月1日から出発前の検査の廃止が決まっているが、Thaigerによると旅行業界からは4月のソンクランまでの撤廃を求める声が上がっているという。

またシンガポールも、「ワクチン接種完了トラベルレーン(Vaccinated Travel Lane、VTL)」の要件を緩和し、さらに対象国を限定せずに広く受け入れを再開する準備を進めているという。

このほか、TTR Weeklyによると、ミャンマーも4月17日から旅行者の受け入れを再開することを決定。ただしビザの要件などは不明で、隔離も残る見込み。

なお、アジア太平洋地域では豪州が開国で先行しているが韓国も3月21日からワクチン接種を条件に隔離を免除。ニュージーランドも開国の前倒しを決定している