エコノミスト・インテリジェンス・ユニットは、アジア・太平洋各国の観光産業のリカバリーに向けた準備度合いを評価する「ASIA’S TRAVEL-READY INDEX 2022」を発表した。

ワクチン接種率と入国制限に加えて、コロナ前の主要ソースマーケットについて旅行者の帰国時の隔離要件を考慮して指数化したもので、最も良好な数値となったのはフィジーだった。2位以下はスリランカ、マレーシア、モルディブ、シンガポール、豪州などの順。

一方、日本は28ヶ国中22位で、ワクチン接種は高い評価を得たものの入国要件の厳しさが足を引っ張った。さらに訪日外客数が多い中国や香港、台湾が帰国時に隔離を残しているため、その点でも順位が下がった。

中国は28ヶ国中13ヶ国で訪問者数が最多となり、6ヶ国では2番目となっておりそれらの国はランキングで影響を受けた。

なお、旅行者に自らのワクチン接種と渡航制限緩和のどちらが旅行意欲を高めるかを聞いた質問では、ワクチン接種を選んだ回答者の割合は15%であった一方、制限緩和は24%に上ったという。


©EIU