米サイトAsher&Lyricはこのほど、LGBTQ+の旅行者にとっての国ごとの安全性を評価するリストの最新版を作成して公表した。

203の国と地域について同性婚、労働者の保護、差別の禁止、トランスジェンダーが殺される事件の発生率など10項目の状況を調べたもので、最も高い評価となったのはカナダで383点を獲得。2位から10位はスウェーデン、オランダ、マルタ、ポルトガル、英国、ベルギー、ノルウェー、スペイン、フランスと欧州が占めた。

一方、最下位となったのはブルネイで-200点。同国では2019年に同性愛や不倫について投石での死刑とする刑法が施行されている。このほか、ナイジェリアやクウェート、サウジアラビア、ガイアナ、マレーシア、マラウイ、トンガ、ソマリア、トンガが下位に名を連ねている。

アジア太平洋では14位に豪州が入ったほか、19位にニュージーランド、22位にグアムが入り、アジアでは44位に台湾、60位にタイ、66位にモンゴルがランクイン。このほか、72位に香港、74位に韓国、79位に北マリアナ諸島などとなって、日本は80位の評価となった。


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リストのページ内では、各国・各項目の詳細に加え、トランスジェンダーやゲイ、レズビアンの旅行エキスパートが教える旅行時の注意点なども紹介されている。

なお、LGBTQ+ツーリズムに関しては、南アフリカ観光局も3月末に旅行会社が旅行を販売する上での注意点をテーマに記事広告を米旅行業界専門メディアに掲載。市場規模がコロナ前で2180億ドル超にも上るものの十分なサービスが提供されていないことや実際に旅行者が求めていることなどを紹介。

そして、記事広告でありながら、南アフリカだけでなくアイスランドやフランス、イタリア、ブラジル、スペイン、タイ、そして日本などの情報も伝えている。